【9月7日 AFP】前月20日に行われたアフガニスタンの大統領選で、ハミド・カルザイ(Hamid Karzai)大統領の支持者らが、数百にも上る架空の「不正投票所」からの票を集計していたと、6日の米紙ニューヨーク・タイムズ(New York Times)が報じた。誰も投票しなかったはずの投票所から、計数十万票が計上されたという。

 同紙が引用しているのはアフガニスタン西部および南部の匿名の高官らの談話で、そうした不正な投票所は確認、記録されただけで800か所に上っている。地元の住民の話では、そうした投票所1か所につき数百票から、多いときには数千票のカルザイ支持票が集計された。

 アフガニスタン西部の高官は「投票所のうち約15%は投票日当日、開いてすらいなかった。それでも、そうした投票所からカルザイ氏が数千票を得票したという報告になっていた」と語った。
 
 さらに同紙によると、約800か所の正式な投票所もカルザイ支持派が仕切り、数万票分のカルザイ氏支持票が不正集計されたとみられている。またカルザイ支持票が実際の有権者数の10倍も上回った州さえあった。(c)AFP