【9月7日 AFP】前月30日に実施されたアフリカ・ガボン大統領選挙の結果をめぐり、同国第2の都市ポールジャンティ(Port-Gentil)で暴動が起き、3人が死亡した事態を受けて同国政府は6日、暴動鎮圧のため非常権限を行使する意向を示した。

 ポールジャンティに向かう航空便の運航が中止されていること、同地が半島の港町であることから、住民はカヌーを使って避難している。

 暴動は3日、故オマル・ボンゴ・オンディンバ(Omar Bongo Ondimba)前大統領の長男のアリ・ボンゴ(Ali Bongo)氏(50)が大統領選での勝利宣言を行ったことから発生した。

 6日にポールジャンティを訪問したジャンフランソワ・ヌドング(Jean-Francois Ndongou)内相は、3人が死亡したことを確認した上で「軍の動員による死者は出ていない」と述べた。負傷者や逮捕者については言及しなかった。

 またヌドング内相は、すでに夜間外出禁止令が発令されているポールジャンティについて、政府が議会に対して非常権限を行使し、事実上の都市封鎖を行う可能性を示した。(c)AFP/Ousmane Niapa and Patrick Fort