【9月3日 AFP】イラン国会は3日、マフムード・アフマディネジャド(Mahmoud Ahmadinejad)大統領が提出した閣僚候補者21人のうち18人を承認し、新内閣への支持を強く打ち出した。イスラム革命後初の女性閣僚が誕生したほか、アルゼンチンのユダヤ人コミュニティーセンターを爆破したとして国際指名手配されているアフマド・バヒディ(Ahmad Vahidi)氏の国防軍需相就任も承認された。

 不信任となったのは、エネルギー相候補の男性と女性の閣僚候補2人。婦人科医のマルジェ・バヒドダストジェルディ(Marzieh Vahid Dastjerdi)氏は革命後初の女性閣僚として、保健相に承認された。

 また、アルゼンチンの首都ブエノスアイレス(Buenos Aires)で1994年にユダヤ人コミュニティーセンターを爆破した容疑で同国から指名手配されているバヒディ氏は、議員の約8割の支持を受けて国防軍需相就任を承認された。

 イランは6月のアフマディネジャド氏再選以来、イスラム革命以降最大の危機に直面しているが、保守派が多数を占める国会は、アフマディネジャド大統領の2期目を支持する方針を打ち出した形だ。(c)AFP/Farhad Pouladi