【8月25日 AFP】バラク・オバマ(Barack Obama)米大統領は、大統領就任後初の夏休みに入った24日、スポーツと大量の読書で心身をリフレッシュした。

 マサチューセッツ(Massachusetts)州の高級保養地マーサズ・ビンヤード(Martha's Vineyard)島に家族とともに23日に到着したオバマ大統領は、24日朝は邸宅で軽い体操をしたのち、ミシェル(Michelle Obama)夫人ともども、テニスで汗を流した。

 その後は、仲間を引き連れてゴルフコースへ。この中には、スイスの金融大手UBSのロバート・ウルフ(Robert Wolf)最高経営責任者(CEO)の姿も。ゴルフ場には大勢の人が詰めかけて声援を送り、オバマ大統領は「サンキュー」とにこやかに応じていた。

 側近らは、この数か月政局が行き詰まり状態に陥るなか、大統領はしばしの休息を求めていた、と話している。1週間の休暇中、公式行事は何も予定されていないが、政権が最重要政策に掲げる医療制度改革への支持を求めて議員らに電話攻勢をかけるのではないかとみられている。

■持ち込んだ5冊の本

 大統領副報道官によると、オバマ氏は休暇先に5冊の本も持ち込んだ。ページ数にすると約2300ページだ。そのラインアップは、フィクションが3冊。ワシントンD.C.(Washington D.C.)を舞台に犯罪と複雑な人間模様を描いたジョージ・ペリカノス(George Pelicanos)の『The Way Home』。マンハッタン(Manhattan)のローワー・イースト・サイド(Lower East Side)での銃撃事件を軸に展開するリチャード・プライス(Richard Price)の『Lush Life』。コロラド(Colorado)の広大な風景をバックに、ある小さな街の生活を掘り下げたケント・ハルーフ(Kent Haruf)の『Plain Song』。

 そして、ノンフィクションは2冊。ニューヨーク・タイムズ(New York Times)のコラムニスト、トム・フリードマン(Tom Friedman)の『Hot, Flat and Crowded』。この本は「グリーン革命がなぜ必要か、グリーン革命は米国をいかに再生できるか」の副題がついている。

 もう1冊は、第2代米国大統領のジョン・アダムズ(John Adams)の生涯を描き、ピュリツァー賞(Pulitzer Prize)を受賞したデヴィッド・マッカロー(David McCullough)の『John Adams』だ。(c)AFP