【8月22日 AFP】(一部更新、写真追加)韓国の金大中(キム・デジュン、Kim Dae-Jung)元大統領の死去を受けて韓国を訪問中の北朝鮮の弔問団が22日、韓国の玄仁澤(ヒョン・インテク、Hyun In-Taek)統一相と会談し、南北関係の早期改善を訴えた。

 北朝鮮の高官で対南政策の実務を担当する責任者、金養建(キム・ヤンゴン、Kim Yang-Gon)労働党統一戦線部長は会談の冒頭で玄統一相に対し、「大勢の韓国の人たちと会う中で、南北関係を一日も早く改善すべきだとの考えに至った」と述べた。さらに、これまで南北が対話をする機会はほとんどなかったが、李明博(イ・ミョンバク、Lee Myung-Bak)政権下では初となる今回の南北閣僚級会談が、さらなる対話のきっかけになればとの考えを示した。

 今回の北朝鮮の弔問団メンバーは全部で6人。北朝鮮高官の訪韓は極めてまれなこととされる。玄統一相は、故金大中元大統領の弔問のために同国を訪れた弔問団に対し、感謝の言葉を述べた。

 韓国の聨合(Yonhap)ニュースは政府関係者の話として、北朝鮮の弔問団の1人が李大統領と面会したいと述べたと伝えた。この意向はすでに玄統一相に伝えられており、統一相が大統領府に連絡しているという。(c)AFP