【8月21日 AFP】イラン政府が前週、同国西部アラク(Arak)に建設中の重水炉への国際原子力機関(International Atomic Energy AgencyIAEA)の査察を、1年ぶりに容認していたことが、外交筋の話で20日、明らかになった。

 同筋がAFPに語ったところによると、中部ナタンツ(Natanz)のウラン濃縮施設についても、イランはIAEAによる監視活動の拡充を認めたという。IAEAは以前より、ナタンツの施設における監視カメラの増設を求めていた。

 これまでイランは、国連安全保障理事会(UN Security Council)のウラン濃縮活動の停止要請を無視してきたが、イラン国営テレビは18日、イラン政府には「前提条件なし」で核開発について欧米社会と対話する用意があるとのアリ・アスガル・ソルタニエ(Ali Asghar Soltanieh)IAEA担当大使の発言を報じていた。(c)AFP