【8月7日 AFP】ヒラリー・クリントン(Hillary Clinton)米国務長官は6日、ケニアの首都ナイロビ(Nairobi)でソマリア暫定政府のシェイク・シャリフ・アハメド(Sharif Sheikh Ahmed)大統領と会談し、同国への「非常に強力な支援」を約束するとともに、隣国エリトリアに対し、反政府組織への支援を停止するよう警告した。

 一方、匿名の米国務省当局者は、バラク・オバマ(Barack Obama)政権がソマリアに対する武器・弾薬の支援を40トンから80トンに倍増させる方針であることを明らかにした。

 米国およびアフリカの米同盟諸国は、エリトリアが国際テロ組織アルカイダ(Al-Qaeda)に触発されたソマリアの反政府勢力シェバブ(Shebab)に資金提供していると見ている。同勢力は3か月にわたり、アハメド政権転覆を目的とした攻撃を先導している。

 クリントン国務長官は会談後、アハメド大統領と共同記者会見を開き、エリトリアは「法的措置」に直面しているとし、経済制裁実施の可能性を示唆した。一部の米議員からは、エリトリアのテロ支援国家指定を主張する声も上がっている。

 国務長官はさらに、シェバブがソマリアをアフガニスタンとパキスタンの国境付近のような過激派の安息地に変えてしまう可能性があるとし、そうなれば、アルカイダなどのテロ行為を招き、米国にとって脅威となるとの懸念を示した。(c)AFP/Shaun Tandon