世界ウイグル会議のカーディル主席「ひと晩で1万人が消えた」
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【7月29日 AFP】来日中の、世界の亡命ウイグル人組織を束ねる「世界ウイグル会議(World Uighur Congress)」のラビア・カーディル(Rebiya Kadeer)主席(62)は29日、都内で記者会見を開き、中国の新疆ウイグル自治区(Xinjiang Uighur Autonomous Region)ウルムチ(Urumqi)で発生した暴動で、1万人近い人びとが「ひと晩のうちに消えた」と語った。
カーディル主席は通訳を介し、「ウルムチの1万人近い人びとが、ひと晩のうちに消えた。彼らはどこへ行ったのでしょうか」と語った。「もし死亡したのだとしても、遺体はどこにあるのでしょうか」
カーディル氏は、連絡をとっているウルムチ在住者からの話として、5日に始まった暴動では、市内の送電が止められた後、中国の警察が無差別に人びとに発砲していたと語った。次の朝に住民が目覚めたときには、多くのウイグル人男性が姿を消していたという。
ウイグル自治区の暴動を扇動したとの中国政府の非難に対し、カーディル氏は、「わたしは関与していません。わたしが扇動したのだと中国当局が言うのなら、中国当局は証拠を見せて欲しい。国際社会がそれを証拠として認めたならば、わたしも認めましょう」と語った。
さらにカーディル氏は、「平和的なデモを暴動に変えてしまった当局にこそ責任がある」と中国当局を非難した。「ウイグル人にとって、デモに参加することは自殺するようなものだ」
また、ウイグル自治区の暴動に対する米政府の対応について、カーディル氏は「米国の対応は冷淡なものであり、当惑し失望した」と述べた上で、「米国が無言で居続けるとは思わない。米国は適切な方法で対応すると信じている」と語った。(c)AFP/Hiroshi Hiyama
カーディル主席は通訳を介し、「ウルムチの1万人近い人びとが、ひと晩のうちに消えた。彼らはどこへ行ったのでしょうか」と語った。「もし死亡したのだとしても、遺体はどこにあるのでしょうか」
カーディル氏は、連絡をとっているウルムチ在住者からの話として、5日に始まった暴動では、市内の送電が止められた後、中国の警察が無差別に人びとに発砲していたと語った。次の朝に住民が目覚めたときには、多くのウイグル人男性が姿を消していたという。
ウイグル自治区の暴動を扇動したとの中国政府の非難に対し、カーディル氏は、「わたしは関与していません。わたしが扇動したのだと中国当局が言うのなら、中国当局は証拠を見せて欲しい。国際社会がそれを証拠として認めたならば、わたしも認めましょう」と語った。
さらにカーディル氏は、「平和的なデモを暴動に変えてしまった当局にこそ責任がある」と中国当局を非難した。「ウイグル人にとって、デモに参加することは自殺するようなものだ」
また、ウイグル自治区の暴動に対する米政府の対応について、カーディル氏は「米国の対応は冷淡なものであり、当惑し失望した」と述べた上で、「米国が無言で居続けるとは思わない。米国は適切な方法で対応すると信じている」と語った。(c)AFP/Hiroshi Hiyama