【7月28日 AFP】(一部訂正)ミャンマー・ヤンゴン(Yangon)市内のインセイン(Insein)刑務所内で開かれている同国の民主化指導者アウン・サン・スー・チー(Aung San Suu Kyi)さん(64)の裁判は27日、検察側による最終弁論が行われた。

 スーチーさんは、自宅軟禁の条件に違反して自宅に外国人を滞在させたとして、ミャンマーの軍事政権に起訴されている。

 スーチーさんの弁護士、ニャン・ウィン(Nyan Win)氏は、28日に弁護側が再び検察側の最終弁論に反論する予定だと述べ、判決は同日以降になるとの見方を示した。

 また、スーチーさんの弁護団は、ミャンマー外務省職員を証人として出廷させることを求める意向を明らかにした。この職員は、人権団体に対し、スーチーさんは犯罪容疑で逮捕されたのではなく「身体保護のために拘束されている」と書面で述べたとされている。

 27日午前中には、米国、日本、シンガポール、オーストラリア、マレーシア、フィリピンの外交官の傍聴が許可されたが、午後の傍聴は許可されなかった。今回の裁判はほぼ非公開で行われている。

 国際人権団体アムネスティ・インターナショナル(Amnesty International)は27日、スーチーさんに同団体の最高の賞である「良心の大使(Ambassador of Conscience)」賞を与える意向であることを明らかにした。賞の発表は、アイルランド・ダブリン(Dublin)で同日開催される人気ロックバンドU2のコンサートでボノ(Bono)さんから発表されるという。(c)AFP