【7月23日 AFP】(一部修正)米上院は22日、北朝鮮を近隣諸国の「脅威」と位置づけ、政府にテロ支援国家再指定を求める国防予算修正案を、賛成66票、反対31票で可決した。

 可決されたのは法的拘束力のない付帯案件で、上院外交委員会(Senate Foreign Relations Committee)委員長のジョン・ケリー(John Kerry)上院議員(民主党)、同委員会の東アジア・太平洋問題小委員会委員長のジム・ウェッブ(Jim Webb)上院議員(同)、上院軍事委員会(Senate Armed Services Committee)委員長のカール・レビン(Carl Levin)上院議員(同)が、年次国防予算法案の修正条項として提案した。

 条項は、北朝鮮を「東アジア地域と国際の平和と安全に対する脅威」と宣言、同国に対する既存の国際的制裁の厳格な実施を誓約し、政府は新たな制裁措置を検討するとしている。

 ブッシュ(George W. Bush)前政権は2008年10月、北朝鮮に対するテロ支援国家指定を解除。以来、米国の強硬派は、解除の取り消しを求めてきた。(c)AFP