【7月17日 AFP】北朝鮮が、金正日(キム・ジョンイル、Kim Jong-Il)総書記(67)の生涯を描いた初の記録映画を制作していると、韓国統一省が16日明らかにした。

 同省広報官は映画について、金正日氏の67年の生涯すべてを描く初のドキュメンタリー・シリーズだとしつつ、「映画制作開始にどのような意味があるかについて、当局は見解を述べる立場にはない」と述べた。

 北朝鮮の国営朝鮮中央通信(Korean Central news AgencyKCNA)は15日、このシリーズ映画の第1部は『世界に輝く先軍の太陽(Shining Sun of Songun)』という題名で、金正日氏の「優れた業績」を中心にまとめたものだと報じた。「聖山」で生まれたとされる同氏の誕生時から、「北朝鮮建国の父」と呼ばれる父親の故金日成(キム・イルソン、Kim Il-Sung)主席から後継者として指名された時までを描いているという。

 また、北朝鮮の国営朝鮮中央テレビ(Chosun Chung-ang TV)は、「この映画は、豊かな社会主義国家建設を目指す国を挙げての運動を完成させる一助となるだろう」と伝えたという。

 韓国のニュース専門テレビYTNが金総書記が膵臓(すいぞう)がんで余命5年未満と報じるなど、総書記の健康状態をめぐっては様々な憶測が飛び交っている。(c)AFP