【7月14日 AFP】(写真追加)北朝鮮の国営朝鮮中央通信(Korean Central news AgencyKCNA)は13日夜、健康悪化説が伝えられる金正日(キム・ジョンイル、Kim Jong-Il)総書記(67)について、平壌(Pyongyang)市内の工場を視察したと報じた。

 同通信によると、金総書記は新設された大同江タイル工場(Taedonggang Tile Factory)を訪れ、工場の幹部らを前に、同工場が国内資源のみを利用している事実をたたえ、「北朝鮮経済のあらゆる分野での取り組みが成功しつつある。これは、強盛大国建設に向けた北朝鮮人民の揺るぎない信念を反映するものだ。北朝鮮人民による努力に加え、わが国の資源や技術をもってすれば、失敗することはない」と述べたという。

 一方、KNCAは、タイル工場視察の日にちには触れていない。

 金総書記は前年8月に脳卒中を起こしたとみられており、12日には韓国のニュース専門テレビYTNが、同氏はすい臓がんで余命は5年程度だと報じている。

 こうした憶測を打ち消すかのように、北朝鮮の国営メディアは金総書記の動向を積極的に伝えている。今年に入って報道された金総書記の視察回数は、去年の同時期の57回を上回る82回に上っている。(c)AFP