【7月4日 AFP】（一部更新）韓国軍は4日、北朝鮮が短距離ミサイルを4発発射したと発表した。

　これによるとミサイルは午前8時、8時30分、10時45分、正午ごろに発射された。3発目までは東部沿岸の元山（Wonsan）港に近い旗対嶺（キテリョン、Kitdaeryong）の基地から発射されたとみられ、いずれも射程は400-500キロだとみられている。

　聯合ニュースが韓国政府高官の話として伝えたところによると、最初の2発はスカッド（Scud）ミサイルとみられるという。北朝鮮は2日にも短距離ミサイル4発を日本海（Sea of Japan）に向けて発射している。

　この韓国政府高官は「2日の発射は軍事演習の一部だったとみられるが、米独立記念日を翌日に控えた今日の発射には政治的な目的があるはずだ」と語ったという。

■日本政府は抗議

　時事通信（Jiji）によると、河村建夫（Takeo Kawamura）官房長官は4日午前の記者会見で、「わが国を含む近隣国への安全保障上の重大な挑発行為であり、国連安保理決議に違反する」と述べた。

　北朝鮮は4月5日に長距離ロケットを発射し、5月25日には2006年以来となる核実験を行った。さらに核実験後の数日間で計6発の短距離ミサイルを発射するなどここ数か月間は好戦的ともいえる行動を続けていた。

　2日のミサイル発射は国連安保理（United Nations Security Council）が対北朝鮮制裁決議を採択した6月12日以降に北朝鮮がとった初めての軍事的行動だった。(c)AFP/Park Chan-Kyong