【6月28日 AFP】12日投票のイラン大統領選で敗れたミルホセイン・ムサビ(Mir Hossein Mousavi)元首相は27日、護憲評議会(Guardians Council)による特別委員会の設置に反対し、投票をやり直すようあらためて求めた。同国の混乱は長期化している。

 同国の選挙を管理する護憲委員会は26日、大統領選挙に関する最終報告の草案作成や、一部の票の再集計を行う特別委員会を設置すると発表していた。

 有力聖職者のアクバル・ハシェミ・ラフサンジャニ(Akbar Hashemi Rafsanjani)師が議長を務める最高評議会(Expediency Council)は全ての候補者に特別委員会に協力するよう求めている。

 しかし、ムサビ元首相は、1つの判断に達することは護憲評議会や、護憲評議会が設置した委員会の任務の範疇を超えており、イスラム法にのっとった独立機関に判断をゆだねるべきだと主張している。

 一方、大統領選で3位となったモフセン・レザイ(Mohsen Rezai)元革命防衛隊司令官は特別委員会に協力する準備を進めていると述べ、ムサビ元首相と、選挙で4位だった改革派のメフディ・カルビ(Mehdi Karroubi)元国会議長に特別委員会への協力を呼び掛けたことを明らかにした。(c)AFP/Jay Deshmukh