【6月22日 AFP】バラク・オバマ(Barack Obama)米大統領は、22日に放送予定の米テレビ局CBSとのインタビューで、米国は、米領土に向けてミサイルが発射される可能性も含め、北朝鮮による「いかなる不測の事態に対しても、あらゆる準備ができている」と強調した。21日、収録したインタビュー内容の一部が公開されて明らかになった。

 オバマ大統領は、北朝鮮が今後数週間以内にハワイ(Hawaii)に向けミサイルを発射する可能性を問われ、「この政権、そして米軍は、いかなる不測の事態に対しても、あらゆる準備ができている」と語った。一方で、それは米政府が「軍事的対応を警告」しているのかとの問いに対しては、「それはちがう。いかなる事態に対しても準備しているというだけだ」と述べた。

 ロバート・ゲーツ(Robert Gates)米国防長官は18日、北朝鮮がミサイルを発射する恐れがあることを受け、米軍がハワイの防衛態勢を強化したことを明らかにしている。また、米軍は、国連(UN)の制裁決議で禁止されている物資を運搬している可能性がある北朝鮮船舶を追跡している。

 韓国のニュース専門テレビ局YTNは情報機関筋の話として、米国は、2000トン級の北朝鮮船舶「カンナム(Kang Nam)1号」がミサイルあるいはミサイル関連部品を運搬しており、シンガポール経由でミャンマーに向かっているとみていると報じた。カンナム1号は、以前にもミサイル関連物資の運搬に関係していたとされている。

 米国防当局者は、米海軍のイージス艦「ジョン・S・マケイン(John S. McCain)」がカンナム1号を追跡していることを明らかにしている。(c)AFP