【6月16日 AFP】北朝鮮が同国北西沿岸の平安北道鉄山(Cheolsan)郡東倉里(Tongchang-ri)にあるミサイル発射基地で長距離弾道ミサイル発射に向けた準備作業を完了した模様だと、韓国の朝鮮日報(Chosun Ilbo)が16日、報じた。

 同紙は、韓国政府筋情報として、2-3か月前から同基地で続いていたミサイル発射台と格納庫の建設作業が完了したと伝えた。衛星写真は同基地にある高さ50メートルの発射台をとらえており、この規模は全長40メートル以上の大陸間弾道ミサイルが発射可能だという。その一方で、レーダーやミサイルはまだ設置されていないため、ミサイルが早急に発射される可能性は低いとしている。

 北朝鮮が、新たに長距離弾道ミサイルの試験発射準備を進めている可能性については、米国と韓国の政府関係者も指摘している。また、米テレビ報道によると、国連(UN)の安全保障理事会(UN Security Council)が12日に採択した北朝鮮への追加制裁決議に反発する北朝鮮が、再度、核実験を実施する可能性があると米国情報筋ではみている。

 北朝鮮がこれまでに発射した長距離弾道ミサイル3基は、いずれも同国北東沿岸の舞水端里(Musudan-ri)から発射されている。舞水端里の発射台の高さは32メートルだった。(c)AFP