【6月16日 AFP】北朝鮮の国営朝鮮中央通信(Korean Central News Agency)は15日、金正日(キム・ジョンイル、Kim Jong-Il)総書記(67)が実妹の金敬姫(キム・ギョンヒ、Kim Kyong-Hui)労働党部長と歌劇を鑑賞をしたと伝えた。

 金総書記らが鑑賞したのは「ピバダ(Phibada、「血海」の意)歌劇団」公演の中国清代の古典小説『紅楼夢(The Dream of the Red Chamber)』。実妹のほか、党幹部数人が同行した。日時は明らかにされていない。

 実妹の夫、張成沢(チャン・ソンテク、Jang Song-Thaek)労働党行政部長は4月、同国の最高権力機関である国防委員会(National Defence CommissionNDC)のメンバーに任命されたことで、金総書記の右腕としてのイメージを強めた。後継者とされる金総書記の三男、金正雲(キム・ジョンウン、Kim Jong-un)氏の後見人となるとの観測もある。

 歌劇は中国と北朝鮮の友好年を記念するものとして上演されたと同通信は伝えている。(c)AFP