【6月15日 AFP】北朝鮮が国連安全保障理事会(UN Security Council)の制裁決議に反発して核兵器開発の推進を宣言した中、北朝鮮の金正日(キム・ジョンイル、Kim Jong-Il)総書記は、同国の人民軍第7歩兵師団を視察し、軍を大きく称賛した。同国の国営朝鮮中央通信(Korean Central News Agency)が14日、伝えた。

 これによると金総書記は人民軍の「訓練精神」について触れ、「あらゆる方法で戦闘能力を向上させるよう指導した」という。視察日時については明らかになっていない。

 北朝鮮は13日、前月25日の核実験に対する安保理の制裁決議に反発し、核兵器の保有数増加とウラン濃縮活動の開始を宣言している。

 これに対し、ジョー・バイデン(Joe Biden)米副大統領は14日、米NBCテレビに出演し、「北朝鮮は東アジアにおける大きな不安定要素だ。中国やロシアもそれを認識しており、われわれとともに、これまで以上の制裁を加えていくことになるだろう」と述べ、米政府が制裁決議を適用していく意向を示した。(c)AFP