【6月14日 AFP】イタリアを訪問中のリビアの最高指導者ムアマル・カダフィ(Moamer Kadhafi)大佐は12日、ローマ(Rome)で講演し、アラブやイスラム世界の女性は「家具のように」ないがしろにされており「女性革命」が必要だと訴えた。ANSA通信が伝えた。

 カダフィ大佐は3日間のイタリア訪問の最終日となった同日、マーラ・カルファーニャ(Mara Carfagna)機会均等担当相らイタリアの政治、文化、経済の各界で活躍する著名人を含む約700人の女性を前に「アラブやイスラム世界では女性は家具のようなもの。好きなときに取り替えることができ、取り替える理由を聞かれることもない」と指摘し、「世界は文化的革命にもとづいた女性の革命を必要としている」と語った。

 講演では作家のマティルデ・セラオ(Matilde Serao)、クラウディア・カルディナーレ(Claudia Cardinale)など、イタリア史上の有名な女性にも言及した。

 講演に先立ちカルファーニャ機会均等担当相は、アフリカの女性たちが世界のそのほかの地域の女性と同様の権利を獲得するうえでカダフィ大佐の力を借りたいとに述べていた。

「女性の権利の擁護者」を自認するカダフィ大佐は、リビアの士官学校で訓練した女性だけで構成するボディガード部隊を組織したこともある。(c)AFP