【6月13日 AFP】国連(UN)の安全保障理事会(Security Council)は12日(日本時間13日未明)、北朝鮮の核兵器と弾道ミサイルの開発計画を阻むことを狙った、従来より強い制裁を含む決議案を全会一致で採択した。

 北朝鮮が5月25日に核実験を行い、その後続けてミサイル発射実験を行ったこと受けて英国、フランス、日本、韓国、米国が共同提出した決議案を安保理の全15か国が賛成した。

 決議案は北朝鮮の核・ミサイル開発に関連する恐れのある貨物の検査強化と資金などの資産の移動の禁止、軽火器を除く武器の禁輸を国連加盟国に呼び掛けている。

 米国のスーザン・ライス(Susan Rice)国連大使は、北朝鮮に対する強硬な決議だと評価する一方、過去の行動パターンから判断して北朝鮮が一層挑発的な行動に出ても驚かないと述べた。

 北朝鮮と経済的に密接な関係がある中国がこれらの制裁措置を真剣に実行するかどうかが1つの焦点になる。ある西側外交官は匿名を条件に、中国とロシアは北朝鮮を刺激することを懸念しており、制裁措置を薄める方向に動いたと語った。(c)AFP/Gerard Aziakou