【6月9日 AFP】米国のデニス・ブレア(Dennis Blair)国家情報長官は8日、企業首脳らとの会合で、北朝鮮が大陸間弾道ミサイルの発射実験を行う姿勢を見せていることについて、北朝鮮の後継者問題とも関連して将来、危険な事態になるおそれがあるとの見方を示した。

 ブレア長官は北朝鮮の最近の動向について、これまでと同様のパターンだとしながらも、今回は大陸間弾道ミサイルや核兵器などのより危険な兵器を使用しているとして、「リスクレベルは高い」と指摘した。

 さらに、金正日(キム・ジョンイル、Kim Jong-Il)総書記の後継者問題という要素もあると述べ、「前年夏に脳卒中に倒れた金総書記は最近、息子の1人を後継者に指名した。一連の挑発的な行動と後継者問題が合わさることは危険な兆候を示している」と強調した。(c)AFP