【6月8日 AFP】欧州各国で行われた欧州議会(European Parliament)選挙の投票が7日終わり、中道右派の欧州人民党(European People's Party)が引き続き第1党になる見通しとなった。

 公式推定では、欧州議会736議席のうち欧州人民党が267-271議席を獲得し、選挙前とほぼ同程度の勢力を維持する見込み。中道左派の欧州社会党(Party of European Socialists)は157-161議席を獲得するものとみられている。以下、80-82議席の欧州自由民主改革党、53議席の緑の党と続くとみられる。

 欧州社会党は景気後退や極右勢力による反移民政策などに対する有権者の懸念を生かしきれず、支持基盤を維持していた英国、スペイン、ポルトガルで苦戦したほか、ドイツやフランスでも左派系政党が大敗を喫した。さらに、その穴を埋める形で、欧州統合懐疑派が支持を伸ばした。

 約3億8800万人の有権者を擁する欧州議会選は4日から4日間にわたって行われた。投票率は前回2004年の45.5%から43.4%に減少し過去最低を記録した。(c)AFP