【6月7日 AFP】7日、都内で閣僚級による「ハイレベル経済対話」を開催した日中両政府は、国際経済の回復に向けた一致協力した努力や、世界貿易機関(WTO)の多角的通商交渉(ドーハ・ラウンド)の早期妥結を目指す点で合意した。また、開発途上国のための支援計画を日中共同で進める点でも初めて合意した。

 閉会後の会見で中国側の代表、王岐山(Wang Qishan)副首相は、戦略的、互恵的関係を構築するという重要な政策の下で、二国間貿易をいっそう強化していきたいと述べ、日本側の中曽根弘文(Hirofumi Nakasone)外相は、両国は経済政策でも連携しながら、国際金融機関を通じたアジアの開発途上国支援、保護主義の抑止でも積極的に協力したいと述べた。

 今回の会合では、中国の海賊版製品によって侵害されている日本企業の知的財産権と商標権の保護など、障害となっている事項についても話し合われた。知財保護については、対策を協議する年次会合を設置する合意に、二階俊博(Toshihiro Nikai)経済産業相と陳徳銘(Chen Deming)中国商務相が調印した。(c)AFP/Miwa Suzuki