【6月4日 AFP】米政府の機密扱いになっている同国の核施設の位置や開発計画、さらには濃縮ウランの正確な保管位置といった詳細が、誤ってインターネット上で公開された。

 現地紙ニューヨークタイムズ(New York Times)が3日、「連邦政府は全266ページの報告書を誤って公開した」と報じた。1日に政府印刷局のサイト上で公開された、政府機密に関する情報のなかで掲載されていた。

 この事態を受け、核専門家らが可能性のある危険について検討を開始したほか、政府では公開された経緯を調査している。ニューヨークタイムズによると2日夜、「同紙から問い合わせた後に」文書は削除されたという。

 同紙の取材を受けた専門家らは「最も神経を払うべき情報の概要はすでに公になっている」ため、今回のミスによる安全保障上の問題はないという。

 文書の機密水準は「機密ではなく、部外秘」程度だと、同紙は補足している。(c)AFP