【5月30日 AFP】イタリア検察当局は30日、同国サルデーニャ(Sardinia)州にあるシルビオ・ベルルスコーニ(Silvio Berlusconi)首相(72)の別荘に、トップレスの若い女性たちなどがいるところを撮影した写真数百枚の押収を命じた。ベルルスコーニ首相は、この写真の公開差し止めを求めていた。

 ANSA通信は、ベルルスコーニ首相の弁護士Niccolo Ghedini氏が、首相の別荘で開かれたプライベートパーティーで、写真700枚を撮影した写真家、Antonello Zappadu氏を告訴したと伝えた。ほかにも、Zappadu氏がセレブ誌2誌にこの写真を販売しようとしたことについて、ベルルスコーニ首相はプライバシーの侵害であると主張しており、Zappadu氏は、不正容疑でも起訴されるとみられる。

 スタンパ(La Stampa)紙とコリエレ・デラ・セラ(Il Corriere della Serra)紙によると、ベルルスコーニ首相は3日前、イタリアの情報保護機関に対し、同氏の別荘「Villa de Porto Rotondo」で撮影された写真の出版を差し止めるよう要請していた。

 撮影された写真は全部で700枚に上るとみられている。コリエレ紙は、「ビキニ姿やトップレスの女性」が庭でくつろいでいたり、シャワーを浴びている写真があったと伝えた。また、同紙は、ベルルスコーニ首相がゲストハウスのテラスで女性と一緒にいるところを写した写真があったと報じ、ベルルスコーニ氏が情報保護機関「Garante della Privacy」に送ったとされる手紙の全文を掲載した。

 別荘で行われた新年のパーティーには、当時まだ無名だった、現在は首相夫人の離婚問題の渦中にいる10代の少女、ノエミ・レティツィア(Noemi Letizia)さんも出席しており、コリエレ紙によると、Zappadu氏の撮影した写真の中にはレティツィアさんが写ったものもあるとみられている。(c)AFP