【5月27日 AFP】北朝鮮は27日、韓国政府が大量破壊兵器拡散防止構想(Proliferation Security InitiativePSI)への全面参加の方針を表明したことを受け、もはや1953年の朝鮮戦争の休戦協定に拘束されないとして、軍事的対応も辞さないとする声明を発表した。また、北朝鮮の西岸にあたる黄海での船舶の安全な航行を保証できないとも主張した。北朝鮮の国営メディアが報じた。

 声明では、米国の「帝国主義者と売国奴の李明博(イ・ミョンバク、Lee Myung-Bak)グループが、朝鮮半島情勢を戦争状態にした」と述べている。
 
 韓国政府は26日、前日の北朝鮮の核実験を受け、PSIへの全面参加の意向を表明していたが、北朝鮮は、韓国のPSI参加は宣戦布告を意味するとくりかえし主張してきた。(c)AFP