【5月20日 AFP】6月12日のイラン大統領選で、選挙立候補者の事前審査を行う護憲評議会(Guardians Council)は、マフムード・アフマディネジャド(Mahmoud Ahmadinejad)大統領など4人の立候補を承認した。メヘル(Mehr)通信が20日、伝えた。

 立候補が承認されたのは、アフマディネジャド大統領のほか、ミルホセイン・ムサビ(Mir Hossein Mousavi)元首相、メフディ・カルビ(Mehdi Karroubi)元国会議長、モフセン・レザイ(Mohsen Rezai)元革命防衛隊司令官の計4人。

 選挙管理委員会によれば、6月の大統領選には、男性433人、女性42人の計475人が立候補の届け出をしていたが、最高指導者が任命する聖職者6人と、法学者6人の計12人で構成される護憲評議会が審査を行い、4人に絞られた。

 経済政策がインフレを招いたとして強い非難を受けているアフマディネジャド大統領の最大のライバルとなるのは、1979年のイラン革命の「理念に忠実な改革派」と主張するムサビ元首相とみられている。

 同じく改革派のカルビ元国会議長は、対立する強硬派の怒りを買わないような「ゆるやかな」改革を行うと主張している。

 また、レザイ元司令官も、アフマディネジャド大統領の政策には批判的で、貧困や価格高騰、失業への対策を政策として掲げている。

 選挙キャンペーンは6月10日まで続けられる。内務省によると、選挙結果は13日に発表されるという。(c)AFP