【5月14日 AFP】民主党の鳩山由紀夫(Yukio Hatoyama)幹事長(62)と岡田克也(Katsuya Okada)副代表(55)は14日、小沢一郎(Ichiro Ozawa)代表の後任を選ぶ党代表選への出馬をそれぞれ表明した。民主党党首選は16日に行われる。

 同党は年内の総選挙で、50年を超えてほとんど破られることのなかった自民党政権に終止符を打つことを目指し、自民党総裁である麻生太郎(Taro Aso)首相と次期首相の座を争う代表を選ぶことになる。

 小沢代表は準大手ゼネコン「西松建設」の政治献金をめぐり自らの公設秘書が逮捕・起訴された事件で、辞任を求める周囲からの圧力に屈して責任を取り、11日に辞任を表明した。

 近年、小沢代表の忠実な右腕を務めてきた鳩山幹事長は、同日記者会見を開き、党首選への出馬を明らかにした。対抗馬となる岡田副代表は元通産省官僚で、政策の詳細までをしっかり把握することと、「ミスター・クリーン(Mr Clean)」とも称される真面目さで知られている。民主党議員221人が投票する16日の党首選は、2人の一騎打ちとなる。一部の報道によると、世論で支持率が高いのは岡田氏だが、民主党議員内では鳩山氏のほうが広い支持を集めている。

 岡田氏は「みんなの幸せをあと押ししたい」というキャッチフレーズを掲げたが、年金制度改革や財政支出の無駄遣いの一掃などを含んだ代表選公約は鳩山氏のものと大差ない。(c)AFP