【5月11日 AFP】(一部更新、写真追加)民主党の小沢一郎(Ichiro Ozawa)代表は11日、準大手ゼネコン「西松建設」の政治献金をめぐり自らの公設秘書が逮捕・起訴された事件の責任を取り、辞任を表明した。

 小沢代表は辞任の理由について「来る衆院選の必勝と政権交代実現のため、挙党一致をより強固にするため、あえてこの身を投げうち、代表の職を辞する決意をした」と述べた。

 テレビで生中継された記者会見で小沢氏は、次の総選挙は約半世紀にわたり続いている自民党からの政権交代を実現する「またとない機会」だと強調し、「それを達成するためには、党内の結束、団結が絶対不可欠。党内が乱れていては、総選挙に勝利することはできない。逆に挙党一致で臨めば、必ず勝利できると確信している」と語った。

 また「政権交代という大目標を達成するために、民主党の挙党一致をより強固なものにしたいと判断した」とも言葉を重ねた。

 小沢氏は自らの後継者については言及しなかった。(c)AFP