【4月30日 AFP】麻生太郎(Taro Aso)首相は30日、中国・北京市内で行われた「日中次世代ビジネスリーダーとの集い」で、国際的な環境問題や経済問題に直面する中で、日中の連携を呼びかけた。

 話題が多岐に及んだ演説の中で、麻生首相は日中間の自由貿易の可能性に触れ、「両国の経済連携協定(EPA))の可能性まで議論してもよいのではないか」と述べた。また、軍縮や核の不拡散、平和維持活動、海賊対策、シーレーン防衛といった「平和構築分野における日中協力の可能性も積極的に考えていくことが重要だ」とも語り、「時には摩擦が生じたこともある」両国の連携こそが求められていると強調した。

 麻生首相はこの後、胡錦涛(Hu Jintao)国家主席と会談し、「100年に1度の国際的な経済危機」を克服するための対策の協調などについて協議し、2日間の訪中日程を締めくくった。(c)AFP