【4月30日 AFP】麻生太郎(Taro Aso)首相と中国の温家宝(Wen Jiabao)首相は29日、北京(Beijing)の人民大会堂(Great Hall of the People)で会談した。両首相は、世界的な経済危機や新型インフルエンザ(豚インフルエンザ)まで幅広い問題について協議を行い、両国が連携していくことで一致した。

 日本の外務省筋によると、北朝鮮問題に関しても、各国が冷静に対応していくことで意見が一致した。また、温首相は日中関係について、「両国にとり最も重要な2国間関係の1つだ」と語り、重要性を強調した。

 一方、麻生首相の今回の訪中では、両国間の長年にわたる懸案事項にも注目が集まった。麻生首相は前週、靖国神社に真榊料を奉納したが、国営新華社(Xinhua)通信によると、温首相は「歴史問題は敏感な問題で、国民感情にかかわるものだ。日本側が適切に処理することを望む」と述べ、不快感を示した。(c)AFP/Kyoko Hasegawa