【4月23日 AFP】中国政府は23日、麻生太郎(Taro Aso)首相が靖国神社(Yasukuni Shrine)に供物を奉納したことに対し、中日関係に深刻な影響を与えるとして深い遺憾を表明した。

 中国外務省の姜瑜(Jiang Yu)副報道局長は「中国側からはすでに外交ルートを通じて深い懸念と不満を伝えた。歴史問題は非常に敏感な問題である点を強調し、日本側の誤った行為は2国間関係に深刻で否定的な影響を与えうる」と述べた。

 次週、2日間の日程で中国訪問を控えている麻生首相は、靖国神社の春季例大祭に合わせて私費で「真榊」を奉納した。

 一方、日本の外務省は同日、首相の奉納による2国間関係への悪影響を否定し、また首相の訪中日程にも変更はないと発表した。(c)AFP/Robert J. Saiget