【4月22日 AFP】朝鮮半島の緊張が高まる中、在韓米軍のウォルター・シャープ(Walter Sharp)司令官は22日、北朝鮮が、世界最大の砲兵部隊を保有しており、南北朝鮮の全面衝突となった場合にはソウル(Seoul)に砲弾を雨のように降らす能力を持っていると述べた。

 18日には北朝鮮の朝鮮人民軍(Korean People's ArmyKPA)が、ソウルが軍事境界線から「わずか50キロほどの距離」しかないことを強調していた。

 在韓米軍2万8500人を指揮するシャープ司令官は、地元財界人らに対し、北朝鮮が保有するのは「旧式の軍隊だが、非常に大規模で(韓国に)非常に近く非常に危険な場所に配備されている」と述べ、「北朝鮮は、非常に大規模な特殊部隊を保有している。また世界最大の砲兵部隊を保有し、できるだけ南に配備している。きょうにもソウルに砲弾の雨を降り注がせることができる」と語った。

 シャープ司令官によると、北朝鮮は8万人規模の特殊部隊を保有し、砲台1万3000基を軍事境界線沿いに配備している。(c)AFP