【4月21日 AFP】北朝鮮の開城(Kaesong)で21日に予定されていた韓国と北朝鮮の政府当局者による協議は、両者の意見の相違から開催が延期されている。

 約1年ぶりとなる直接協議に臨むため、韓国側代表団は同日朝、北朝鮮との軍事境界線を越えて開城入りしたが、韓国の聯合(Yonhap)ニュースによると、南北代表は協議内容や場所をめぐって意見が一致せず、午後2時現在も協議は開かれていないという。

 韓国統一省の金浩年(キム・ホニョン、Kim Ho-Nyoun)報道官は、「北朝鮮側と午前中、協議の運営をめぐって意見を交わした。両者の連絡担当官が再度、午後に接触する予定だ」と記者団に説明した。

 北朝鮮は前月末、開城工業団地に進出している韓国企業の男性職員が、北朝鮮の政治体制を批判し女性従業員に脱北をそそのかしたとして、この男性の身柄を拘束しており、これを切り札として、韓国政府に大量破壊兵器拡散防止構想(PSI)への参加断念を迫るのではないかとの憶測も出ている。(c)AFP/Jun Kwanwoo