【4月14日 AFP】北朝鮮は14日、国連安全保障理事会(UN Security Council)が北朝鮮の長距離ロケット打ち上げを非難する議長声明を採択したことに抗議し、6か国協議から離脱すると表明した。同国の国営朝鮮中央通信(Korean Central News AgencyKCNA)が、外務省声明として発表した。

 これによると、北朝鮮は国連安保理による議長声明を「断固、拒絶する」とし、「もはや、(北朝鮮の核問題を協議する)6か国協議を開催する必要はない。われわれは今後、こうした協議に参加することはないし、6か国協議でなされたいかなる合意にも縛られない」としている。

 さらに今後は独自の核抑止力を強化し、使用済み核燃料棒を再処理するため無能力化した核施設を再開する作業を開始すると表明した。北朝鮮は2007年2月の6か国協議での合意の一部として兵器級プルトニウムを製造する寧辺(Yongbyon)の核施設を無能力化している。

 北朝鮮は、安保理が5日の打ち上げを批判すれば6か国協議から離脱すると警告していた。(c)AFP