【4月13日 AFP】フィジーでボレンゲ・バイニマラマ(Voreqe Bainimarama)軍司令官が再び暫定首相に任命されたことを受け、オーストラリアのケビン・ラッド( Kevin Rudd)首相は12日、「フィジーは事実上、軍事独裁になっている」と発言した。

 フィジーでは9日、バイニマラマ政権は違法との判断を裁判所が下したが、これに対しジョセファ・イロイロ(Josefa Iloilo)大統領は翌10日、憲法を停止し裁判官の罷免、さらに民政移管に向けた総選挙を、2014年9月まで先送りにすると発表した。

 ラッド首相はこうした一連の流れを批判し「偉大な国フィジーを、フィジーの軍事指導者が事実上の軍事独裁国家に変える行為を、オーストラリアは明白に非難する」と述べた。

 オーストラリア政府は、フィジーに民政移管を実行する動きが起こらない場合、フィージーに対する制裁措置も辞さない姿勢で、また16か国が加盟する「太平洋島しょ国会議(Pacific Islands ForumPIF)」からフィジーを追放する可能性も示唆している。(c)AFP