【4月1日 AFP】(一部更新)米CNNテレビは1日、匿名の米軍高官の話として、北朝鮮が「人工衛星の打ち上げ」として発射準備を進めるロケットに燃料の注入を始めたと報じた。

 北朝鮮は4-8日に打ち上げを実施すると予告しているが、準備が最終段階に入ったとみられる。同日午後、国務省高官はAFPに対し、今のところ燃料注入が始まった確かな証拠はないと話していた。

 日米韓などは北朝鮮が「人工衛星の打ち上げ」としているのは、長距離弾道ミサイルの発射実験だとして、国連安全保障理事会(UN Security Council)の決議違反として安保理に付託する構えを見せている。

 ただ、発射基地を写した衛星写真について、発射台に設置された防水シートに覆われたロケットの先端部分の形状が丸いことから、打ち上げるのは人工衛星だとの見方が専門家の間では広がっている。

 米ロサンゼルス(Los Angeles)にある有力シンクタンク、ランド研究所(RAND Corporation)のブルース・ベネット(Bruce Bennett)博士は、ミサイルの場合は先端部の形状がもっと細長く、削ったばかりの鉛筆のような形になると指摘。「先端部にミサイルを保護するカバーをかけている可能性はあるが、そうでないならば兵器とは考えられない」とAFPに述べた。(c)AFP