【3月28日 AFP】ロシアが2020年までに北極を「主要な戦略的資源基地」にし、軍部隊を駐留させる方針であることが、同国安全保障会議のウェブサイトに27日公開された文書で明らかになった。

 この文書は前年採択されたもの。2016-2020年の間に北極帯をロシアの「主要な戦略的資源基地」にするため、2011-2015年の間に北極帯のロシア国境を確定させ、エネルギー資源の探査と輸送におけるロシアの優位性を確保するとしている。

 また、「軍事的安全を確保する能力を持つ」軍部隊を北極に配備することも主要な目標の1つとして掲げている。

 北極海に面するロシア、カナダ、デンマーク、ノルウェー、米国の5か国がそれぞれ北極帯の一部に領有権を主張している。北極帯には未開発の900億バレルの石油資源が眠っていると考えられている。(c)AFP

【参考】ロシア安全保障会議のサイト(ロシア語)