【3月26日 AFP】(一部訂正)米国防総省は25日、中国の軍事力に関する議会への年次報告書を公表し、中国が最新鋭兵器を増強することによってアジア地域の軍事的均衡が変化し、領有権問題などで同国の主張を有利に運ぶために使用される可能性もあると指摘した。

 報告書によると、中国の国防費は増加を続けており、ハイテク兵器の開発でも他のアジア諸国をしのいでいるという。

 また、「軍事力は増大しており、アクセス拒否能力や核、宇宙空間、サイバー空間での戦争に備えた破壊力の高い軍事兵器を配備している。これにより、地域の軍事バランスを変えつつあり、アジア・太平洋地域を越える影響力を持つ」と指摘している。

  さらに、軍事力増強により「中国は国際平和維持活動や人道支援、また海賊対策などで貢献する一方、資源確保のために力を誇示し、あるいは領土問題で要求を強めることを可能にするだろう」と懸念している。(c)AFP/Dan De Luce