米クリントン国務長官、メキシコ訪問へ 麻薬密輸対策を協議
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【3月25日 AFP】米国のヒラリー・クリントン(Hillary Clinton)国務長官は25日、麻薬密輸対策を協議するためメキシコ入りする。
「麻薬戦争」に立ち向かう米国は、国境沿いの米国サイドの対策の比重を高める新たな戦略を用意している。24日、米国内での取り締まり強化を求めるメキシコ側の要請に応える新対策案を発表したバラク・オバマ(Barack Obama)米大統領は、ゴールデンタイムに開いた会見で「引き続き状況を観察する。実施を始めたステップが十分に機能しなければ、さらに強化する」と述べ、必要に応じてさらなる策を用意することを誓った。
発表された計画によると、米政府は複数の省庁が連携し、国内の麻薬消費削減に取り組むほか、米国からメキシコの麻薬カルテルへの資金や銃など武器の流れを阻止する。こうした対策はメキシコのフェリペ・カルデロン(Felipe Calderon)大統領が米国側に求めていた。
オバマ大統領は「これは非常に重要だ。もっと効果的な監視を行えるよう追加装備に数百万ドルを投入する。通関の問題に取り組むため、国境管理に数百人の要員も追加投入する」と語った。
評論家らによると新戦略は、麻薬密輸はメキシコ側の問題だと概してみなしたジョージ・W・ブッシュ(George W. Bush)前政権下の対策とは、大きく異なるという。2009年に入りこれまでだけで麻薬がらみの事件による死者は1000人出ており、脅威は国境を越え、米国の安全保障問題ともなりつつあることから、オバマ政権は早急に新対策に着手した。
クリントン長官のメキシコ訪問について問われたロバート・ウッド(Robert Wood)国務省報道官は、「メキシコ側の政府関係者とまず、われわれができることを明確にし、次にこの深刻な麻薬問題に取り組むメキシコにわれわれが支援できることを煮詰める」と答えた。
クリントン長官は2日間の日程で、メキシコ市(Mexico City)とモンテレー(Monterrey)を訪問する。1週間後には、エリック・ホルダー(Eric Holder)司法長官とジャネット・ナポリターノ(Janet Napolitano)国土安全保障長官のメキシコ訪問も控えている。
一方、1月の就任前にカルデロン大統領と会見しているオバマ大統領は、4月16、17日の2日間、メキシコで再び首脳会談を行う。(c)AFP/Lachlan Carmichael
「麻薬戦争」に立ち向かう米国は、国境沿いの米国サイドの対策の比重を高める新たな戦略を用意している。24日、米国内での取り締まり強化を求めるメキシコ側の要請に応える新対策案を発表したバラク・オバマ(Barack Obama)米大統領は、ゴールデンタイムに開いた会見で「引き続き状況を観察する。実施を始めたステップが十分に機能しなければ、さらに強化する」と述べ、必要に応じてさらなる策を用意することを誓った。
発表された計画によると、米政府は複数の省庁が連携し、国内の麻薬消費削減に取り組むほか、米国からメキシコの麻薬カルテルへの資金や銃など武器の流れを阻止する。こうした対策はメキシコのフェリペ・カルデロン(Felipe Calderon)大統領が米国側に求めていた。
オバマ大統領は「これは非常に重要だ。もっと効果的な監視を行えるよう追加装備に数百万ドルを投入する。通関の問題に取り組むため、国境管理に数百人の要員も追加投入する」と語った。
評論家らによると新戦略は、麻薬密輸はメキシコ側の問題だと概してみなしたジョージ・W・ブッシュ(George W. Bush)前政権下の対策とは、大きく異なるという。2009年に入りこれまでだけで麻薬がらみの事件による死者は1000人出ており、脅威は国境を越え、米国の安全保障問題ともなりつつあることから、オバマ政権は早急に新対策に着手した。
クリントン長官のメキシコ訪問について問われたロバート・ウッド(Robert Wood)国務省報道官は、「メキシコ側の政府関係者とまず、われわれができることを明確にし、次にこの深刻な麻薬問題に取り組むメキシコにわれわれが支援できることを煮詰める」と答えた。
クリントン長官は2日間の日程で、メキシコ市(Mexico City)とモンテレー(Monterrey)を訪問する。1週間後には、エリック・ホルダー(Eric Holder)司法長官とジャネット・ナポリターノ(Janet Napolitano)国土安全保障長官のメキシコ訪問も控えている。
一方、1月の就任前にカルデロン大統領と会見しているオバマ大統領は、4月16、17日の2日間、メキシコで再び首脳会談を行う。(c)AFP/Lachlan Carmichael