【3月23日 AFP】南アフリカ政府は23日、チベット仏教最高指導者ダライ・ラマ(Dalai Lama)14世への入国査証(ビザ)の発給を拒否したことについて、中国との外交問題に発展するのを恐れたためではないかとの観測を否定した。

 ダライ・ラマは、フレデリク・デクラーク(FW de Klerk)、ネルソン・マンデラ(Nelson Mandela)両元南アフリカ大統領、デズモンド・ツツ(Desmond Tutu)南ア聖公会大主教ら南アフリカのノーベル平和賞受賞者が、27日にヨハネスブルク(Johannesburg)で開催する平和会議に招待されている。

 南アフリカ外務省のRonnie Mamoepa報道官は、「われわれは独立主権国家であり、独立して主権を持った判断を行う」と述べ、ビザの発給拒否に中国の圧力がかかったのではないかとの見方を否定し、ダライ・ラマが南ア政府によって正式に招待されていないことが理由だと語った。(c)AFP