【3月22日 AFP】バラク・オバマ(Barack Obama)米大統領が、22日に放送されるテレビ番組の収録で、仮にティモシー・ガイトナー(Timothy Geithner)財務長官が辞意を表明したとしても認めるつもりはないと語り、批判の集まっているガイトナー氏を擁護する姿勢を示したことが、21日に発表された番組のインタビュー抜粋で明らかになった。

 22日に放送予定の米CBSテレビの人気番組「60ミニッツ(60 Minutes)」のインタビュー抜粋によると、オバマ氏は、仮にガイトナー長官が辞意を表明した場合には辞任を認めずに、「すまないが、君にはまだやるべきことがあるんだ」と返答するつもりであると述べた。

 ガイトナー氏は、経済危機への対策や、米政府の管理下で経営再建中の米保険最大手アメリカン・インターナショナル・グループ(American International GroupAIG)が幹部らに巨額ボーナスを支給した問題などで世論の批判にさらされている。

 また、オバマ大統領は、自らの景気対策も擁護した上で、景気低迷が続くなか国民がいらだっていることも理解していると述べた。

 オバマ氏は、景気回復まで「もう少し時間がかかる。その間は批判にさらされることになる」と語り、「(景気回復に)時間がかかっているのはなぜ?大統領就任からもう40日も経っているのに、大恐慌以来最大の経済危機をまだ解決してないの!」と批判を受けるだろう、と皮肉を述べた。(c)AFP