【3月20日 AFP】北朝鮮の金正日(キム・ジョンイル、Kim Jong-il)総書記が、4月中旬以降に中国を訪問する見通しだと、英字紙チャイナ・デーリー(China Daily)が20日、政治アナリストの話として報じた。

 北朝鮮から各員研究員として中国社会科学院(Chinese Academy of Social SciencesCASS)に招へいされている朴鍵一氏が同紙に語ったところによると、金英逸(キム・ヨンイル、Kim Yong-Il)首相の北京(Beijing)訪問中に、中国と北朝鮮の国交樹立60周年の記念行事の一環として金総書記の訪中日程が話し合われた可能性が高いという。

 北朝鮮は、4月4日から8日にかけてロケットの発射実験を実施するとみられるが、最高人民会議の開催、15日には故金日成(キム・イルソン、Kim Il-Sung)主席の誕生日などもあることから、金総書記の中国訪問は15日よりも後になる見込みだという。

 北京を訪問中の金首相は、18日に温家宝(Wen Jiabao)首相、19日には胡錦濤(Hu Jintao)国家主席と会談しており、胡主席は北朝鮮の核問題を話し合う6か国協議の早期再開を促した。

 一方、金総書記の中国訪問が議題に上がったかどうかについては、中国外交筋はコメントしていない。(c)AFP