【3月19日 AFP】(一部更新)韓国のニュース専門ケーブルテレビYTNは19日、北朝鮮北部と中国との国境を流れる豆満江(Tumen River)で、中国側から北朝鮮側を撮影していた米国の女性ジャーナリスト2人が北朝鮮の国境警備隊に拘束されたと報じた。

 YTNによると、北朝鮮の警備隊はジャーナリストらに撮影をやめるよう警告したが、無視されたため、豆満江を越境して中国領に進入し、ジャーナリストらを拘束したという。

 拘束されたジャーナリスト2人は韓国系米国人で、カリフォルニア(California)州のインターネットニュース会社と契約しているという。

 これに先だって、韓国夕刊紙・文化日報(Munhwa Ilbo)が同日、韓国の外交筋の話として、鴨緑江(Yalu River)沿いで「Ming」という名字の米国人女性ジャーナリストが取材活動中に北朝鮮軍に拘束され、米朝両当局が解放に向け協議中だと報じていた。

 このジャーナリストが具体的にどこでどのような取材を行っていたかは今のところ不明だという。

 ソウルの米国大使館は、取材に対し米国務省に問い合わせていると回答した。韓国外交通商省は、米朝間の問題だとしてコメントを控えている。

 米朝両国の関係は、北朝鮮のミサイル発射実験計画をめぐって緊張が高まっている。(c)AFP