【3月19日 AFP】米国防総省ミサイル防衛局(Missile Defense Agency)は18日、米軍がハワイ(Hawaii)・カウアイ(Kauai)島周辺で、地上発射型のミサイル防衛システムによる短距離弾道ミサイルの迎撃実験を行い、成功したと発表した。

 実験は、短・中距離弾道ミサイルの迎撃を想定した戦域高高度地域防衛システム(Terminal High Altitude Area DefenseTHAAD)ミサイルを使い、現地時間の17日午前2時30分(日本時間午前11時30分)に実施された。

 ミサイルの飛行最終段階をとらえて撃墜する防衛システムの実験で、標的となるミサイルに対し2発の迎撃ミサイルを発射したのは今回が初めて。最初のミサイルが標的を撃墜したため、2発目は発射基地の安全管理担当者らによって破壊されたという。

 北朝鮮が4月4-8日に予定している「衛星」打ち上げに対する懸念が高まる中で実験は行われた。米政府は北朝鮮のロケット打ち上げを、アラスカ(Alaska)州も射程に入る長距離弾道ミサイルの実験と主張している。(c)AFP