【3月18日 AFP】米国務省は17日、北朝鮮政府が米国の食糧支援を拒否したことを明らかにした。同省はまた、慢性的な食糧難にある北朝鮮の国民について、米政府が懸念していることを示唆した。

 国務省のロバート・ウッド(Robert Wood)報道官は記者団に対し、「北朝鮮は米国に対し、現段階で米国から追加の食糧支援を受け取ることは望まないと伝えてきた」と語った。同報道官はまた、すでに北朝鮮に送られた支援物資が、それを本当に必要とする人びとに確実に届けられるよう、米政府が非政府組織(NGO)と協力していくことを示唆した。

 米国は2008-09年、北朝鮮に対しNGOを通して16万9000トンの食糧支援を行っている。ウッド報道官によると、最近では約5000トンの植物油と大豆が送られたという。(c)AFP