【3月15日 AFP】最大野党パキスタン・イスラム教徒連盟シャリフ派(Pakistan Muslim League-NawazPML-N)を率いるナワズ・シャリフ(Nawaz Sharif)元首相は15日、ラホール(Lahore)で自宅軟禁を突破し、集まった群衆に対し、集会禁止命令を無視してデモ行進をするよう呼びかけた。

 急速に支持を集め、パキスタンで最も人気のある政治家に台頭したシャリフ元首相は、職を追われた判事の復職をアシフ・アリ・ザルダリ(Asif Ali Zardari)大統領に要求する弁護士らへの支持を表明していた。

 前月25日には最高裁によって被選挙権を認めないことが決定されたシャリフ氏は、ラホールからイスラマバード(Islamabad)にかけた大規模な反政府デモ行進を15日に行うよう呼びかけていた。

 シャリフ元首相は、群衆の前で演説し「われわれはこの決定を認めない。自宅軟禁は違法であり倫理に欠ける行為だ。これら全ての行動が憲法に反している」と語った。「参加してほしい。わたしは自宅を出る。手と手をとりあって行進する時が来た」

 シャリフ氏を乗せたSUVは護衛の小型トラックに付き添われ、ガードマンや支持者ら数百人とともに自宅施設の門を突破した。

 警察はコメントを発表していないが、自宅軟禁突破に先立ち、シャリフ氏を3日間の自宅軟禁に置いたと発表し、同氏が自宅を出ることは認められないと述べていた。(c)AFP/Jalil-ur Rehman