【3月7日 AFP】インドは6日、2010年までに構築予定の弾道ミサイル防衛システム計画の一環として、東部オリッサ(Orissa)州沖のベンガル湾(Bay of Bengal)上空でミサイル迎撃実験を行った。軍の技術部門関係者によると、実験は成功し、「敵」ミサイルは上空で破壊されたという。

 軍当局者はオリッサ州の州都ブバネシュワル(Bhubaneswar)で、今回の迎撃実験は中・長距離弾道ミサイルを検知、迎撃、破壊するための防空システム構築計画の一環で、2007年に続き3度目の成功を収めたと語った。

 このミサイル防衛システムは、5000キロメートル離れた場所から発射されたミサイルに対しても、即時の迎撃が可能だという。

 インドは4日にも、ロシアと01年から共同開発してきた超音速巡航ミサイルの発射実験を行っている。

 インド軍はすでに、移動式発射装置から発射される通常弾頭搭載のミサイルを配備しているが、核弾頭搭載ミサイルの配備も進めている。また、インドは10年末までに、大陸間弾道ミサイル(ICBM)の発射実験も予定している。(c)AFP