【3月7日 AFP】米バラク・オバマ(Barack Obama)政権で北朝鮮問題を担当するスティーブン・ボズワース(Stephen Bosworth)特別代表は6日、北朝鮮のミサイル発射の動きを強くけん制するとともに、北朝鮮領空に近づく韓国民間旅客機の安全を保証できないと警告したことについても「挑発行為」だと指摘した。

 ボズワース特別代表は、都内での中曽根弘文(Hirofumi Nakasone)外相との会談後、記者団に対し、「われわれは、北朝鮮がミサイルを発射しないことが最も好ましいことだとの認識で強く一致した。打ち上げるものが衛星にしてもミサイルにしてもだ。われわれにとって違いはない」と語った。

 韓国民間航空機への警告についても、ボズワース代表は「挑発的であり、容認できない」と語った。北朝鮮からの警告によって、韓国では大韓航空(Korean Air)とアシアナ航空(Asiana Airlines)が今後2週間、北朝鮮の管理下空域を通過する航路については迂回ルートをとるという。

 ボズワース代表はまた、北朝鮮の核問題をめぐる6か国協議の北朝鮮を除く参加国も、ミサイル発射をやめるよう求めていると語った。

 さらに、同代表と中曽根外相は「可能な限り早期に、6か国協議の再開を求めていくことで合意した」ことも明らかにした。(c)AFP