【3月6日 AFP】米国は5日、北大西洋条約機構(North Atlantic Treaty OrganizationNATO)とロシアとの定期協議「NATOロシア理事会(NATO-Russia Council)」の再開を支持する意向を示した。グルジア紛争をきっかけに中断されていた同理事会は、7か月ぶりに再開されることになる。

 ヒラリー・クリントン(Hillary Clinton)米国務長官は、ベルギーのブリュッセル(Brussels)で開かれたNATO外相理事会で、ロシアとの関係について「前進する時だ」と述べた。

 一方で、米政府は現在もグルジア支持の姿勢を変えていない。米国は、グルジアやウクライナのNATO加盟への取り組みを強く支持しているほか、NATOロシア理事会の公式会合が再開される前に、ロシアが方針を変更することを一環して求めている。

 NATOの外交関係者は4日、NATOとロシアの最初の公式会合は、4月初めに開かれるNATO発足60周年記念の首脳会議後に、閣僚レベルで行われるとの見方を示した。(c)AFP/Lorne Cook